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議長国の日本は世界の貧困を終わらせるためのリーダーシップを

GCAP年賀状アクションに参加
~外務省小田部経済局長に直接年賀状を手渡し

nengajo


 *プレスリリース(1月9日)

貧困・開発ユニットは、2008年北海道・洞爺湖サミットに向けて、議長国である日本政府に世界の貧困を終わらせるための強いリーダーシップを発揮していただくため、「ほっとけない世界のまずしさ」と協力し、GCAP(Global Call to Action against Poverty:貧困をなくすためのグローバル・コール)の一斉行動「年賀状アクション」に参加し、日本において実施しました。

年賀状アクションとは、「謹賀新年 日本政府殿 2008年は日本の年です。貧困を終わらせるために、G8のリーダーシップを発揮してください」と書かれたGCAP統一デザインの年賀状と、政策的な立場を示したロビーレターを、世界各国のGCAPメンバーがそれぞれの日本大使館に直接手渡しに行く、もしくは郵送するというアドボカシー・アクションです。日本では、1月10日(木)午前、サミットにてサブ・シェルパを務める外務省小田部陽一経済局長に年賀状を届けに行きました。

外務省への訪問者は、ユニット・リーダー秦辰也さん(シャンティ国際ボランティア会)、サブ・リーダー石井澄江さん(JOICEP)、サブ・リーダー山田太雲さん(オックスファム・ジャパン)、黒田かをりさん(ほっとけない世界のまずしさ)、事務局高木晶弘でした。

また、外務省小田部経済局長を含め、以下の日本政府関係者に年賀状とロビーレターをお送りしました。

 内閣総理大臣   福田康夫   様    外務大臣          高村正彦   様
 財務大臣     額賀福志郎  様    外務省 外務審議官     河野雅治  様
 外務省 経済局長 小田部陽一  様   外務省 地球規模課題審議官 鶴岡公二 様
 財務省 国際局長 玉木林太郎  様   財務省 主計官       藤井健志   様

【ロビーレター】

 PDFバージョン

2008年1月7日
内閣総理大臣
福田 康夫 様

謹賀新年

私ども、「2008年G8サミットNGOフォーラム」の「貧困・開発ユニット」と、各国で貧困問題の解決を求める世界規模の市民社会連合である「貧困をなくすためのグローバル・コール」(GCAP:Global Call to Action against Poverty)は、日本政府のG8議長就任をお祝い申し上げます。

G8は、世界で最も貧しい人々が置かれた状況を改善していくための重要な場となっております。2000年九州・沖縄サミットを含め、G8は、これまでHIV/AIDS・結核・マラリアなどの感染症、債務の帳消し、開発援助の増額などに代表される、途上国が直面する最も差し迫った諸問題の解決策を提案する強力な機構や枠組みを構築してきました。

2008年は、日本でG8サミットとTICAD Ⅳの両方が開催される、40年に一度しかない機会の年です。日本政府にとっては、G8諸国がこれまでのコミットメントを果たし、貧困を終わらせるための新しいビジョンを示すという、力強いアクションをとる歴史的な機会です。100カ国以上が参加する連合体であるGCAPは、この40年に一度という機会の年に、G8サミットの議長国を務める日本政府に、世界の貧困をなくすため、力強く前進することを求めていきます。また私たちは、世界中でキャンペーンを行い、G8の各国政府が北海道洞爺湖サミットにおけるこうした目標に向けて一丸となって取り組んでいただくよう、求めていきます。

九州・沖縄サミットがきっかけとなって設立された世界エイズ・結核・マラリア対策基金はこれまでに大きな業績があげ、HIV/AIDSだけでも110万人が新たに治療にアクセスできるようになりました。また、九州・沖縄サミットと2005年のグレンイーグルズ・サミットで公約された債務の帳消しや途上国へのODA増額の進捗により、途上国政府の社会サービス分野への予算配分増額や利用者負担の廃止が可能になり、水道、学校、診療所などへのアクセスが改善され、何百万もの命が救われました。

このような素晴らしい前進は貧困問題の解決が可能であることを示していますが、そのために世界がなすべき仕事は数多く残されています。保健問題一つをとっても、貧しい国々に住むおびただしい数の人々が、質の低い保健医療サービスに甘んじるか、保健医療を全く受けることができない状況にあります。その結果、1分に一人の妊産婦が亡くなっています。1時間に300人が、エイズに関連した病気、または200人が結核のために亡くなっています。毎日4,000人の子どもが、汚い水によって引き起こされた下痢によって命を落としています。現在年間13万人を苦しめている、下痢やコレラといった予防可能な病気は、今後気候変動の影響で洪水と水温の上昇により、南アジアなどで増加することが見込まれています。

先日、高村外務大臣は国際保健をG8サミットの主要な議題の一つとすることを発表しました。GCAPと「2008年G8サミットNGOフォーラム」は、これを大いに歓迎致します。洞爺湖サミットは、途上国における医師・看護師などの保健医療従事者の大幅な増員を始めとした国民健康制度(national health systems)再構築のためのさらなる資金調達、貧しい人々を苦しめる病気に対応する重要な薬品の高価格の問題に取り組むことなどを通じて、保健分野の問題解決に向けた途上国の努力に対する国際社会の支援を主導する歴史的可能性を秘めています。日本政府が、母子保健の増進や結核を始めとする感染症対策、公衆衛生の改善などにおける自らの経験を活かしつつ、問題解決と国際保健の進展に向けて、強いリーダーシップを発揮することが期待されています。

また、地球規模課題の公正な解決を求める私たちは、日本政府が注力する気候変動・地球温暖化問題においても、主に先進国が過去数百年にわたって引き起こしてきた問題により、貧しい国の貧困層がもっとも深刻な影響を真っ先に受け始めているという、気候変動問題の「不正義性」の克服を取り組みの中心に掲げ、先進国を中心とした温室効果ガス排出量の迅速かつ大幅に削減すること、そして途上国の適応努力を支える資金を、ODAとは別財源で調達することを求めます。

2008年はねずみ年です。GCAPは日本政府のみなさまに、他のG8の国々とともに、今年の7月にねずみの(ような)創意工夫と貢献をもって、貧困を終わらせるために、歴史的な大きな前進を遂げることをお願い申し上げます。      
敬具

2008年G8サミットNGOフォーラム 貧困・開発ユニット
Global Call to Action against Poverty (GCAP)